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ホラー、スリラー、サイコ、サスペンスのジャンルの違い

どうも井上ジェット(@jetinoue)です。
前回のエントリーでは「ヒット作となりうる作品タイトルのつけかた」について書きまして、最近は連日、映画や物語作りについての豆知識をブログに乗せていますが、今日は「ホラー、スリラー、サイコ、サスペンスのジャンルの違い」について解説したいと思います。

日本では『ジャンル』の考え方があまり定まっていませんが、ハリウッド映画などの制作現場ではジャンルによる作品内容の定義がもっと明確です。以下のジャンルについて物語の内容定義について説明します。


●「ホラー、スリラー、サイコ、サスペンスのジャンルの違い」

日本では、映画のジャンルなどの呼び方を、プロモーションの効果が高いように都合よく使う場合がありますが、ジャンルを正確に把握すると作品の企画そのものの要素を見いだせます。今回は、ホラー、スリラー、サスペンスの違いについて井上ジェットの知る知識でまとめてみます。主に自分用メモですので寛容な方だけ見てください。


■ホラー
【モンスターや見知らぬ殺人鬼などが主人公を脅かすもの、恐怖がテーマのもの】


 未知の存在や、身近ではない殺人鬼などが、主人公などに恐怖をあたえるものをいいます。それは主に人間ではない存在のものが多いです。怖いお化けや未知のモンスター、殺人鬼などが出てきて主人公を脅かすものがホラーとなります。
「リング」や「13日の金曜日」なら貞子やジェイソンがそうです。ゲームなら初期の「バイオハザード」はサバイバルホラーと言われていましたね。ゾンビはホラーの一種でしたが、ゾンビは「ゾンビ」という一種のジャンルになってきています。
「ミザリー」はホラーではなくスリラーになります。
「チャイルド・プレイ」もホラーといえますが、チャッキーが身近な存在になりつつあるのでスリラーのようなテイストのホラーといえます。
映画「ラストサマー」は恐怖が解決されることがなく、ひたすら恐怖を与え続けるホラー・スリラー映画です。
お化けや妖怪が出てきても主人公を脅かさない「シックスセンス」のような作品はホラーとは言いにくいですが、wikipediaではホラーとなっていますね。作品の主題が「恐怖」に焦点を当てられているからかと思います。
映画「エイリアン」は「SFホラー」というのが一番正しいと思います。


■スリラー
【知り合いや安心できる身近な存在だった人が主人公を脅かすもの】


・・・身近にあるものや、身近な人が、恐怖や脅威となり、主人公などを脅かすものをいいます。
身近な人とは主人公の身近にいる人間である場合が多いです。主に安心できる存在だった人が豹変して恐怖の存在になる場合や、裏の顔を持っている場合が多いです。
映画「ミザリー」や「ルームメイト」、「グラスハウス」「エスター」等がそうなります。
サスペンスとの相性が良いので「サスペンススリラー」となるケースが多いです。後述しますがサスペンスの場合は推理や謎の解明が物語に含まれます。映画の「ソウ」がサイコスリラーとなっています。ソウの場合は誰が豹変するかわからないというところがスリラー的要素ですね。
単純にスリラー映画の場合は、単純にその恐怖から逃れることをメインとした映画である場合もあるでしょう。
「ゴーン・ガール」もスリラー要素の強い映画です。wikipediaでは「ミステリー/スリラー」と書かれています。主人公の女性の行動がミステリーであるという観点で、恐怖を受ける対称の見せ方が趣向を凝らしているためでしょう。


■サイコ
【狂人が出て来るもの、常識を逸した行動を取る人が出て来るもの】


・・・サイコとは、狂人がでてくる映画のことをいう。サイコスリラーなどと呼びスリラーと併用されることが多いです。サイコサスペンスなどとも併用されます。サイコ単体でも使えます。身近ではなくとも狂人、ストーカーなどのサイコ人間が出てくるものもサイコのジャンルとなる。サイコは会話が通じない人間キャラクターという感じです。「羊たちの沈黙」、「ストーカー」、「セブン」、等がサイコ映画の一つですが、それぞれサイコサスペンスですね。
映画「グラスハウス」はホラーサスペンスとwikipediaでは書かれています。これは恐怖の存在が猟奇的なためにホラーと扱われているのでしょう。グラスハウス程度の殺人鬼?ではサイコのレベルではなくなってきているという時代の流れはあるでしょう。映画「ストーカー」もスリラー映画になっています。ストーカーレベルではサイコとは言えないようです。


■サスペンス
【犯人捜査、推理や謎の解明をするもの】


・・・主に観客が犯人がわからない状態で、それを解明していくジャンルのものを言います。観客に与える不安や緊張が恐怖に近くなると、ホラーやスリラーのになるので「サスペンススリラー」とか「サスペンスホラー」と言う言い方になりやすいです。「刑事コロンボ」のように、最初から犯人がわかっていて、なぜ犯人なのかの謎解きをしていくというものもサスペンスで、コロンボは平和な感じのサスペンスですね。
「名探偵コナン」、「金田一少年の事件簿」、等もサスペンスです。
サスペンスではたいてい謎は解かれて作品は結末を迎えます。
謎が解明されないとミステリーになります。
映画「セブン」はサイコサスペンスとwikipediaではなっており、サイコサスペンスが合っていると思います。


■ミステリー
【推理ものも含むが謎が解明されないもの、不可解な状態のもの】


・・・謎が解明されないものを言います、探偵や刑事ものもミステリーと言えるし、ホラーなどもミステリーといえるが、ミステリーは謎が解明されない場合が多いです。ミステリーよりも、ホラーやスリラーのほうが内容が明確で売れるため、ホラーやスリラーのジャンルを併用して使用することがあるといえます。ホラーの場合は、恐怖の存在を最後に撃破することがありますが、ミステリーではあまりそれらが解決されなかったり、後を引く感じで終わることが多いです。
「X-file」や「都市伝説系」はミステリーといえます。怪談話は、「怪談」というジャンルともいえるホラーです。
ミステリーのような怪談もありますが、人が死ぬ可能性がある話の場合はホラーとなる。
人の内面をミステリーとして扱うこともありますし、ミステリーは幅広いです。
映画「ミスト」はミステリーのようではありますが、人が未知の存在に脅かされるのでSFホラーとなっているようです。
ミステク・メイズ」はSFミステリーとして書いています。

また、以下ジャンルも細かくある感じです。

■スラッシャー・・・刃物で切り裂く系の殺人が顕著である映画を指す。
■スプラッター・・・血しぶきブシャー!系の表現が顕著な映画を指す。
■ゾンビ・・・ゾンビは、もやは単独のジャンル化している。ゾンビは登場人物の役の一種となりつつあるので、平和なゾンビ映画も最近はあるわけです。

主に自分メモ用ですが参考までです。


■こぼれ話
日本のゲームにおけるジャンルについて。ゲームはその遊び方によって、けっこう明確なジャンルの考え方がありますが、コンシューマー向けのゲームの場合は商品のイメージアップのために都合のよいジャンル名を適当に設定している場合があります。ゲームが複雑化しているために、ゲームのイメージを表したものです。企画書の段階で適当に書いて誤解を招かないよう注意しましょう。

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